イエローサブマリンさんのバーリンデン格安セールで大量のキットを購入した。その中に1/4バストモデルが数種類あり、モンティ、パットンなど有名な人物以外の一般兵士と思われる、ドイツ空軍パイロットとアメリカ第101空挺師団兵士の二人を同時製作することにした。
豪華な大理石ベース付きのシリーズだがキット自体はかなり昔からカタログにある古いもので、顔も少しアニメがかったような印象を受ける。空挺師団のモヒカンのトップはツルツルになっているが、このスケールで塗装だけで表現するのは厳しいのでケガキ針でザラザラにしておく。
モールドも最近のレジンキットに比べるとあまいので、襟や騎士十字章など彫り込める所はカッターとノミで徹底的に彫る。気が付いた気泡もパテで埋めておく。
パイロットの帽子の縫い目のモールドは太くて深いのでペーパー掛けして浅くし、省略されている真ん中の縫い目を追加する。今回は1/4という大スケールなので眼は透明パーツを使用することにし、中心にドリルで同心円状の穴を二段階に開ける。瞼が欠けてしまった所はパテを盛って修正する。
サフェーサーがけ後に顔をMr.カラーNo.51で下塗りし、眼の穴の一段目にホワイト、二段目にブラックを入れる。空挺モヒカンの方は眼が小さいのであまり効果的でないかもしれない。
ウェーブのH・アイズ3ミニの1.8がサイズ的に合うので、ランナーに付いたまま裏側から油彩で周辺部のみ放射状にを描く。フィギュアの眼は上下の瞼があるため真円ではないので、塗装が乾燥してからランナーを持ちながら現物合わせでノミで周囲をカットする。だいたいの形ができたらランナーから外して、爪楊枝の先に両面テープを貼ったもので保持しながらうまくはまるように合わせる。
最終的には透明エポキシ接着剤でクリアパーツを眼に接着する。
パイロットの帽子と空挺のジャケットをそれぞれMr.カラーのネービーブルーとカーキで下塗りしておく。パイロットの胴体はグレーサフのまま油彩を塗ることにする。
油彩の本塗装はいつものように顔から始める。同時多作はあまり時間をかけると絵の具の劣化があるので最近やらないようにしているが、二つくらいなら問題ないので一気に塗ってしまう。
帽子と顔を油彩で仕上げて細部をエナメルで塗りパイロットのヘッドの完成。
パイロットのジャケットはパッケージ写真では布製の設定になっているが、実物写真の中に同じ造りの革製のものがあるので油彩のダークブラウンで塗った。昔油彩を始めた頃何も考えずオイルで溶いて、乾燥しても艶が消えず困った経験を生かして、オイルを多めに混ぜて塗りたくった。
空挺モヒカンの方は全部普通に油彩を塗って完成。この後顔にお化粧をするが、顔の色と混ざっては困るので完全乾燥後に予定している。
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