(ほぼ)機体の完成(May 2,'99)

 シリアルや注意書きを手書きする技術はないので、デカールを貼ることにする。デカール自体は良質でマークソフターで定着できるが、写真左のように余白のクリアー部が目立ってしまう。トップコートをかければかなり目立たなくなるが、写真右のように周囲にカッターで切り込みを入れIV号戦車の場合と同じように細切りセロテープで剥がした。「ナルノ」の注意書きも文字の大きさより余白の面積が遙かに大きいので、乾燥後に不要部分は切除しておく。

 エナメルで塗った機体色をカッターやケガキ針で剥がしていく。パネルラインをスジ彫りするようになぞり、剥がれる部位に説得力があるようにする。風防や機種、翼前縁の突出部は指や爪でこすると簡単に剥がれてしまう。

 全体に塗装剥がしが終了したところ。ケガキで剥がしただけだと下地の部分と機体色の部分がくっきり分かれてしまうので、全体に1500番のペーパーを軽く何回かかけて、細かく下地が出ている部分も作る。実機の写真を見ると日の丸や識別帯の部位は激しく剥がれていないので控えめにした。主翼も胴体に近い方が剥がれが激しいようなので、均一にならないようにした。

 全体の艶を統一し塗装面とデカールを保護するためにトップコートをかける。グンゼの水性半艶消しを使ったが、前にC-47を作った時に缶スプレーのまま使用したら粒子が荒く不均一になり完成直前に大失敗、泣きながら修復したので、缶から一度吹き出したものをエアブラシに移して吹き付けた。やはりスプレーには不適当な程濃厚なのでタミヤのアクリル溶剤で薄めて使用した。

 やっと風防のマスキングを剥がすことが出来た。開くか閉じるか決めていないのでこの時点ではまだ接着していない。マスキングゾルを塗ってからかなり日が経っているためか剥がし辛い部分もあるが、癇癪を起こしてカッターなど使わず丁寧に爪楊枝でカリカリ剥がす。

 翼端灯は左翼にクリアーレッド、右翼にクリアーブルーを入れた。左右間違えないように説明書の塗装指示を確認したところ、右翼側の指定がグリーンになっている。帝国陸海軍機の資料本をいくつか見ると普通にブルーになっているし、いくら国粋主義でもこれは国際的な決まりのような気がするのだが。これで機体は完成と宣言したいけど、写真を撮ってからスミ入れをしていないのに気が付いた。少し疲れてきたしベースの水の素材の問題が解決していないので、ここで一区切りとする。それにしてもベースをどうしよう(゚゚;。ただの飛行姿勢になる可能性も・・・。





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