組んでしまったものを眺めているとかなり重いMG42の角度がどうしても許せないので、思い切って再接着した。ストラップが少し長めになるが、模型は見た目が勝負なので厳密な長さよりはイメージを優先した。全体にサフェーサーをかけて傷や隙間の最終チェックをする。
お肌と衣服はいつものように油彩で塗装した。今回は眼のキャッチライトを中心から少しずらして描いてみた(結果的にそうなっただけという噂も・・・(^^;)。
問題のポンチョであるが同じフィギュアの1/35版、「AMBUSH at POTEAU」のパッケージ裏面下のイラスト解説によるとやはりU.S. ARMY PONCHOとなっている。塗装指示はカーキとなっているがイメージに合わないし、調べた写真集によるとグリーンが強めのオリーブドラブのような色のようである。
ズボンの方もイラスト解説ではU.S. ARMY M43 TROUSERSとなっており、米軍のものをガメて着ていたようだ。この人は捕虜になったら無事でいられたのだろうか(^^;。塗装指示の明灰白色はもちろん無視してグリーン系でいくことにする。
油絵の具を適当に混ぜてイメージした色を塗った。防寒頭巾のバラクラーバはグレーで塗ってある。襟章とSS文字はアクリルガッシュで塗ったが、後で胸にブーツナイフを装着すると正面からはほとんど見えなくなる。油彩の場合艶がテカテカになるが、乾燥後に艶消しトップコートをかけている。乾燥前に無理矢理トップコートをかけても決して艶は消えてくれない。乾燥の目安は触った時に多少べたついても指に付いてこない状態、そんな無謀なことをしたくなければ筆でブレンディングができなくなった時点でしょうか。
トップコートはグンゼのアクリル艶消しを缶から瓶に吹いて回収し、タミヤアクリル溶剤で薄めて使っている。何でこんな面倒なことをするかというと、Mr.カラーやタミヤアクリルは艶の消え具合がイマイチだし、エナメルだと塗装面の保護およびこの後の塗装の失敗修正に不都合だから。迷彩スモックについては、米軍ポンチョの向こうに野戦服のポケット等が薄くモールドされているので、丈の短い初期型、パターンはプレイン・ツリーの秋期面という無理矢理な設定にしてアクリルガッシュで塗った(^^;;。
雑嚢も油彩で塗装しておいた。革製の装備・ベルト類は油彩の艶があった方が質感が出るので、写真のブラックとブラウンはエナメルの下塗りである。MG42の木製バットストックにはブラウンで木目を描いておく。
黒革の部分はブラウン、茶革の部分はブラックで下塗りした方が革っぽくなるのでこの時点では反転状態になっている。この上から油彩の本塗装をするが、黒革についてはウエストベルトやサスペンダー等の高級そうな革はブラウン、安そうな工具ポーチはグレーを混ぜて塗っている。ちなみに今回は使っていないが、一番安いビニールや合皮はブルー系を混ぜると感じが出る。
塗装が進んでいるのにMG42にキット指示のドラムマガジンを付けていないことに気がついた。たくさんあるこの人の写真を調べると、ドラムマガジンではなくベルト給弾の状態だったようだ。ある程度射撃した戦闘後状態の方がカッコイイので、ドラゴンの1/16 GERMAN INFANTRY EQUIPMENTセットから給弾ベルトをもう一組持って来て装着することにした。
靴や装備を油彩やエナメルで塗り、ブラックグリーンを塗ってドライブラシした鉄帽を被せて一応完成。ベースはキットに付いてきたものにグロスブラックを吹き、ポリパテで地面を作った。枯れ草と根っこは友人宅から廃物回収した枯れたラインゴールドとかいう草を使った。
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