プロローグ

 あの映画の公開前の時期に、本家からミラー大尉らしきレンジャーが出るという噂があり、絶対買おうと決めていたのだが、その後何らかの問題があったらしく実際に発売された「ノルマンディ・レンジャー」のヘッドはクラコレと同じもので寂しい思いをしていた。

 普通の人の「ノルマンディ・レンジャー」は購入したが、出ないものは仕方ないので諦めていたところGIJOE関連情報共同掲示板でミラー大尉らしき人物のヘッドが発売されているのを教えて貰い、これをさっそく購入した。写真左がそれで右が純正品のヘッドを外したものだが、この時点では純正ボディに組み込むつもりでいた。

 ドラゴンからクラウス君が発売されていたが、ボディとヘッドの関係を見るとドラゴン製の方が首とヘッドが接着されているだけなので簡単に交換できそうなのと、購入したクラウス君の首を引っぱっていたら接着が緩い為か外れそうになったので、今回はドラゴンのボディを使用することにした。ドラゴンは値段も安いしドイツ兵の軍装はいくつあってもいいという事情もある。

 ドラゴンの首の部分のサイズはハスブロより小さいので削る必要があるが、ヘッドは中がスカスカのバキュームフォームのような成形になっているので、まず内腔にエポパテを詰めた。過って踏みつけたらペシャンコになるので補強の意味もある。乾燥後にサイズを修正し、首の突起が入る部分を削っておく。

 ヘッド自体は何となくあの人に似てなくもないという感じだが、頭髪の部分がツルツルの坊主状態なので模型用の彫刻刀で頭髪を彫った。クラウス君のように長い直線を彫ると直毛になってしまうが、大尉さんの豊富でない髪はウェーブがかかったような感じなので短い曲線を多数彫るようにする。この時点で表面に多数あるえくぼや顎の下の意味不明のしわ等はパテで消しておく。






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