組み立て(Mar 16,'99)

 何故か強風である。本当はB-17を旗揚げしているのであるが、今回は強風である。川西が世界に先駆けて開発したした純正水上戦闘機にして、我が帝国海軍が誇る傑作戦闘機紫電改のご先祖である。実はB-17がキット+エッチングパーツで楽勝と思っていたところが、内部パーツがあまりにショボく、年内完成が危うい状況(やってはいるのだが)になってきたので、出来のいいタミヤのキットをサラッと組んで一発完成品を上げようという魂胆である(^^;。

 タミヤの新しいキットなので組み立ては問題なく楽しみながら出来て、何となくうれしい。フロートにはテールヘビーにならないようにオモリまで付属している。数年前の飛行機キットでは考えられない配慮だが、仮組みしてシェイクしてみるとカタカタ音がするので、ここは強力で衝撃に強いエポキシ接着剤で固定してしまう。

 主翼・主フロート・翼端フロートは白蓋+緑蓋(もちろんタミヤの)で何のストレスもなく接着できてしまう。パテなんかは必要ない。ランナーから切り放した突起はどうせジョイントラインを削るので残している。切り放した段階で成形してもいいが、削りすぎたらパテのお世話にならなければならないので、接着面に影響がない限り残したまま組み立て、後で削っている。

 コクピットは板鉛で作ったシートベルトを加えた以外何もしていない。紫電の計器パネルの写真を参考に適当に色を塗って、スミ入れ・ドライブラシを行った。塗装も基本的に説明書の指示に従った。

 胴体左右の接着も抜群に合うので全くストレスを感じない。アンテナ線はこの時点で仕込んでおくが、ナイロン繊維の中でも伸縮性のあるパンストを解体したものを使用している。縮んだ状態ではだらしないが延ばすと一本の線になるし、繊維の束の数によって太さも調節できる。

 万力に胴体を固定して垂直に垂らしたアンテナ線をアンテナ柱に瞬着で接着する。伸縮性があるのでピンと張った状態になり、釣り糸と違ってちょっと触れたぐらいでは延びるだけで外れない。

 翼端灯はタミヤスタンダード?で一体モールドになっているので、削り取って透明プラ版を切り出したものを接着する。このあたりはハセガワなら最初からキットに透明パーツが付属しているところであるが、タミヤの方針なら仕方がない。

 完全に固定されてから棒ヤスリとサンペで成形する。翼端灯周囲のモールドを消さないように慎重に行うが、主翼の上下で微妙に位置がずれていたりする。そこら辺はお手軽モードに移行して黙殺することにする(^^;。

 主翼の20mm機銃は突起が出ているだけで単純に穴を開けるだけでもいいのだが、翼下面の方に隙間ができていかにも上面にモールドされてましたという感じなので、削り取って注射針に交換してしまう(また商売道具を使ってしまった(^_^;)。





ご意見、ご希望、苦情、ファンレター等はメール掲示板