組み立て終了(Apr 12,'99)

 プロペラを回す以上コクピットが無人という訳にはいかない。フィギュアが付属しているのがタミヤのハセガワに対する大きなメリットだと思っていたのだが、最近のキットには付いていない。ジャンクボックスから、過去に作って捨ててしまったタミヤの零戦の搭乗員を見つけてきて乗せることにする。両手を行儀良く膝の上に乗せているので、右腕を切り離しプラ版を挟み、操縦桿を握っている形に成形する。写真右はタミヤの零戦未組み立てキット。

 下半身も角度変更が必要だったが、搭乗させるとほとんど見えなくなってしまう。エナメルで簡単に塗装をした。おぢさんになってしまった(^^;。

 結局主翼と胴体の間に隙間ができそうなので、電池は外装式にして主翼と胴体を接着することにしたが、その前にコクピットを組み込まなければならず、そのためには搭乗員を完成させなければならない、という手順になった。接着してあったベルトを剥がして、いやがるおぢさんを瞬着でシートに押さえつけ、ベルトを肩に回した(資料を見ると3点式に見えるのだが、ホントかな?)。

 離水時にプロペラをぶん回してフロートが上向きに浮き上がっている場面が理想的なのだが、フラップが上がっているのは少し情けないので切り離した。完璧に下がった状態はスライドして放物線状に引き出されるタイプだが、そうなると作り直さなければならず、お手軽の域を越えてしまうので下がり始めという感じで妥協することにした。こんなところも主翼の上下を張り合わせる前にやっておけばもう少し安全だったのに、何と計画性のない作業をやっているんでしょう(^^;;。

 フロート支柱を通してリード線を下面から出す形にした。ドレメルにドリルをかませて一気に開けようとしたら支柱の壁を一部破ってしまい修正が入ったり、リード線を下面から出すのに運に頼ったり苦労した。ここもフロートを張り合わせる前にやっておけばどんなに楽だったことか。

 プロペラの軸はプラのままで回転を確かめながら作業してきたが、将来的には強度が心配だったので2mm真鍮線に交換した。接着はエポキシでがっちり行う。

 ピトー管は例によって注射針に真鍮線を通した物と交換した。作業は簡単な割に強度もシャープさもプラ製とは段違いだと思う。

 フロート、機首部品、尾翼を接着して、ほぼ組立が終了した。元々合いが抜群のキットなのに、色々変なことをしたために修正、すり合わせが必要になり時間がかかってしまった。

 電池を接続してプロペラを回して写真を撮ったが、回転が速すぎてプロペラが写らない。フォッケの時の経験では電池が無くなってきたあたりが写真の撮り頃のようだ。これでいよいよ塗装に入れる(かな?)。





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