プロローグ&一気に機体の完成(Nov 5,'01)

 「大人のフィギュア」のページの更新が遅れているのでせっせとおねえちゃん達の下地処理に励んでいたところ、職場の同僚からいい加減社会復帰せよとみかののダンナさんのドイコンに無理矢理参加させられてしまった。取りあえず制作中のドイツ機もないし、TRY ANGLEというメーカーのMe209V1を取り急ぎ作ることにした。パーツ取り用に人気がないのか半額で売っていたブルガリア空軍のBf109も確保した。

 このキットは十年ちょっと前に宮城県に一週間単位の出張をした時に仙台市内の今は無きホビーショップで購入したもので、今でも流通しているかどうかわからない。モデルアート1989年1月号に記事があったので参考にさせてもらったが、「なおこのキットには表面のスジ彫りを省略し、一部の小物パーツを簡略化した廉価版(1000円安い)も同時に発売されている」とある。自分のはスジ彫りもないし、脚カバーと計器板がプラ版に切り取りラインを描いただけのものなので廉価版のようだ。機体の外形パーツの他には座席が付属しているだけでデカールも入っていない。今回のようなイベントでもなければ決して作る気にならなかっただろう(^^;。

 イヤなことは早くやらないと長期化するので、組む前にまずスジ彫りをしておく。昔高校のドイツ機マニアの間でバイブルであった"War Planes of the Third Reich"から図面を拡大コピーしてラインを決めた。ちなみにMe209というのは速度記録機として作られた機体で、755.12km/hrというレシプロ機としての絶対速度記録を達成したが、その後に計画された戦闘機型はものにならなかったようだ。

 キャノピーは塩ビのしぼり出しで透明度が高いので、コクピットが座席だけではどうしようもない。ここは109からまんま移植した。209は109は同じ09でも全く関連性のない機体なので、コクピットは全然違うかも・・・なんてことは知ったこっちゃない=(^_^)=。

 パーツの合いはいいので胴体の組み立ては問題なかった。キャノピーは切り出しラインが描いてあるが、そこで切り出せばピッタリ合う。レジンパーツは瞬間接着剤で、キャノピーは透明エポキシで接着した。この時点で主翼と胴体は接着していないが、下面のラインを合わせると主翼と胴体の間にかなりの隙間ができる。フィレットの形に成形しなければならないので大量にパテを使うことになった。

 組み立てが終了、キャノピーをマスキングして前面にサフを吹いた。ピトー管は硬くて曲がりにくい注射針で製作、機首左の空気取り入れ口はただの盛り上がりだったので109から移植してある。

 キットにはデカールが付属しておらずシリアルは描くことになる。マーキングのイラストが見つからなかったので、パッケージにあるシリアルの書体を信用することにして、コピーしてマスキングテープを切り出した。

 塗装は全面RLM24 Dunkelblauだそうなので、MONOGRAMのPAINTING GUIDEのカラーチップを参考にMr.カラーNo.14とNo.72にNo.3とNo.5を少々入れて混色した。主翼のシリアルは170%拡大コピーから切り出してある。

 速攻で製作して一週間で完成させてしまった。尾翼のスヴァスチカはハセガワの各サイズ入った別売りデカールから貼るつもりで赤帯白丸を塗った後になってちょうどいいサイズが無くて慌てた。他にないかと懐かしのESCIデカール(ESCIって昔はデカールメーカーだったんですよ)をあさったところ、Fw189用のちょうどいいサイズがあったので使用してみた。30年前に買った物なのにまだ使えるのはちょっとうれしい(o^^o)。自分は飛行機も保存・移送時の耐久性を考えてベースに固定するのでこれからベースを製作することになる。





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