前回「ABERのGerman tool holders setだけで何とかなりそう、工具そのものは使えるものは極力使うことにする。」などと書いたので、手始めに工具を留めるクランプから製作する。エッチングパーツは実物と同じ様な構成となっているので、これを指先に載せて組み立てるのはかなり辛いものがある。予めプライヤー(ギザギザのない小さなペンチのようなもの)で曲げておいたものを作業マットに貼った両面テープの上に置いて、両手にピンセットを持って組み立てている。間違ってパーツを飛ばすことは少なくなったが、完成後に取り外す時はパーツとテープの間にカッターを入れ丁寧に剥がさないとせっかく組んだものが分解、変形してしまう。(なお今回から撮影は新規導入したオリンパスのC-1400XLで行っています。)
組み上がったクランプにキットのメタル製起動用クランク(写真左)を通そうとしたが太くて入らない(-_-)。ヤスリで削って細くすることも考えたが、今回は素直にタミヤのIII号L型とIV号戦車装備品セットから流用することにした。明らかにプラ製の方がシャープでメタル製のメリットは何もない。
同様に写真左がキットのバールのパーツ。クランプの部分は単に太くなっているにすぎず、バールそのものの太さはプラ製よりも太く、先端の曲がりも再現されていない。
ワイヤーカッターなどのエッチングを組み合わせて組み上げるパーツはクランプと同じ様に両面テープ上で組み立てる。こんなところはキットのものを使えばいいのに、と思うかもしれないが・・・。
左のメタル製では使う気にならない。当然ながら取っ手の部分もメタルパーツではなく、タミヤのプラ製を使用した。
写真左がメタル製、右がプラ+エッチングの斧。刃の押さえやクランプは原始時代のものと言ったら言い過ぎだろうか(^^;。
同様に消火器。消火器には種類があるのか長さや形が違うようだが、多少形が違ってもやっぱり右の方を使いましょう。ベルトは実物に近く穴にピンを通すようになっている。
ジャッキはプラ版をジャッキの形に切ったりリベット打ったりと手間がかかりそうなのでさすがに迷ったが、ここまでやったのだからABERに従うことにした。ハンドルの棒は0.6mm真鍮線を使ったが、少し細かったかもしれない。でもメタルの方は太すぎだと思う。
ジャッキ台である。左のキットのものは形が長方形で、金属の帯とベルトが直交しているが、ABERの説明書とアハトゥングパンツァーの図では右のような向きになっている。
工具箱の留め具も両面テープの上で作業するが、穴に0.2mmの真鍮線を通す時は肉眼では無理で、拡大鏡のお世話になった。
プラ製の工具箱に付けてみたが、明らかにオーバースケールである。でも左の何もないメタル製よりはいい感じだと思いこのまま使用することにした。
もう一つの工具箱はタミヤから送ってもらったパーツに入ってなかったので、キットのパーツの留め具の位置を修正して使用した。ABERのパーツに南京錠は入っているが中央の留め具と南京錠のカバーはないので、留め具の栓抜きのような形のパーツとエッチングのランナー部分で自作した。
スコップはアンテナケースと干渉するので高さを低くして収めた。アンテナケースの支持架はキットでは2カ所出っ張りがあるだけなので、エッチングの余りで3カ所作った。工具を車体に全て取り付けるまでは振り出しにも戻っていないので、まだ先は長いのだ(^_^;。