プロローグ(Aug 2,'97)

タミヤ1/35旧IV号戦車H型製作
 旧IV号戦車H型を製作したのは高校時代であった。当時のホビージャパンの記事を参考にモーターライズによる車体寸法の間違いの修正、フェンダーを薄く削る、シュルツェンを0.2ミリプラ板で製作、シュルツェン架・車体上面履帯止めを0.3ミリプラ板で製作、コーティングも施す、など当時の自分としては徹底工作した作品であった(今同じ事をやれといわれても絶対やらない、若かった・・・/(.^.)\)。

タミヤ1/35 IV号戦車H型(旧モデル)

DIORAMAにしよう!
 模型をやっていることが人に知られると、「車?、飛行機?」などと専門を問われることがある。こんな時は
「一応なんでもやっています。キャラクター物以外は。」
などと答えるが、自分の心中では模型はDIORAMAの形で完成させたいと思っている(しかしDIORAMAの完成品が多いわけではない)。で、IV号戦車H型であるが、IV号駆逐戦車と降下猟兵と組み合わせて街の中のDIORAMAにするつもりで数年前(というか十数年前)から構想は練っていた。そのつもりでIV号駆逐戦車ラングも完成させ、H型ともども履帯をモデルカステンに換え、石畳の路にするつもりで5ミリ角棒を切ったやつをたくさんつなげ、降下猟兵もフィギュアが発売される度に購入していた。

タミヤから石畳のペーパー発売
 ブロックにした角棒をダラダラと組んでいるうちに時間は流れ、こういう作業は面白くないので他のキットなどを製作していたが、ある日あれが発売されてしまった。石畳のジオラマペーパー2種類。これを手にするとどう見ても今まで組んできたやつより路らしい。じゃあ今までの苦労はなんだったの?(!_!)。一瞬やる気をなくしたが廃棄するのはあまりにも自分がかわいそうなので、これを立てて建物の壁にすることにした。

タミヤ1/35 IV号戦車J型製作
 IV号駆逐戦車を使うつもりだったが、こちらの方は車体寸法を修正してない(高い、拡い)のと、新しく発売・リニューアルされたJ型を作りたくなったので、こちらを使うことにした。数年前にメタル製最後期型排気管を購入してあったのでこれも使う。

オードナンスモデル製IV号戦車J型内部パーツを組み込む
 どうせ新しく作るなら内部パーツも組み込むことにした。このオードナンスのパーツは組み込むのが非常に大変であった。パーツを掘り出して一つ一つの部品を形にしなければならないし、説明書が詳しくないので実車内部写真をなめるように見て部品の接着すべき場所を推定しなければならなかった(それでも幾つか余った部品があるのは何故?(;_;))。また、エンジンパーツは一応組み立てたが結局見えなくなるので使わなかった。

 さて、戦車をDIORAMAに乗せた場合、内部パーツを組み込んでもほとんど見えなくなるので無駄になると考えるのが普通だろう。装甲板をくり貫くのも何だかなあ、という感じだし、完成してから分解できるようにする手もあるが、DIORAMAとしては面白くない。そこで思いついたのが
「ベースの端で建築物を切って内部を見せる作品があるんだから戦車を切ってもいいじゃないか」
という考えで、内部パーツを組み込んだIV号戦車をノコギリでジコジコ切っちまった!

DIORAMAの配置
 ベースは額縁を使用したが、そのままだと完成後に陳列ケースに入らないので奥行きを狭くした。スチレンボードを張った上に石畳のペーパーをパターンがつながるように張り、歩道の段差もスチレンボードで作った。J型の形が大体できたところでIV号戦車2両と石畳の壁(?)を配置してみた。
      DIORAMAの配置





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