フィギュアの塗装3(Oct 3,'98)
 戦車兵の塗装に入る。塗料は基本的に今は無きパクトラタミヤを使用している。黒の搭乗服は前と同じようにジャーマングレーを混ぜたタイヤ用ブラックを基本に、シャドウをブラック、ハイライトをジャーマングレーで塗装した。作業服の二人はフィールドグレーでも良いが、降下猟兵のズボンより質が悪いであろうことを考慮してRLMグレーで塗り、ブラック・ホワイトを混じた色でシャドウ・ハイライトを入れた。しかしこの色、飛行機用のRLM60だと思うが、フィールドグレーとの差がほとんどわからない変な色だ。

 記章・ベルトなど全て塗り終わり戦車兵が完成した。靴とベルトは材質の違いがわかるようにセミグロスブラックで塗ったが、パステルでもう少し艶を抑えた方がいいかもしれない。6人の中ではMOKの敬礼にいちゃんと黒騎士装填手の出来が抜群にいいのに対し、グンゼのIV号後期用がかなりアレです(^^;。3人とも顔が不細工だし、特に並べると車長が異常にチビなのがわかるが、上半身しか見えないからよしとしよう。

 数が多すぎて後悔している降下猟兵だが、以前から疑問に思っていた降下ズボンの色は、少なくとも大戦後期ではフィールドグレーでいいようだ。古い文献やレジンフィギュアの完成写真はブルーグレーとなっているが、現物の写真を見たことがない。ドラゴンから引っぱったインジェクションフィギュアの制服と将校のズボン、フィールドキャップはフィールドブルーで塗装する。迷彩スモックの基本色はダークイエローに茶色がかったような色だが、所々に入っているグリーンの縦縞を全部細筆で塗る根気はないし、目にも頭にもわるそうなので塗装を針でケガいて剥がす方法を考えた。まず下地にラッカー系のオリーブグリーンを塗っておく。

 FG42を肩に下げたフィギュアを中心に写真を撮った。まずスモックの基本色をパクトラタミヤのカーキで全面に塗ってしまう。艶が完全に抑えられるとてもいい塗料だと思うが、もう販売してなくて残念。ひょっとしてパクトラ本社が残っていたら同じ色が手に入るかもしれない。

 実物の写真を参考にして、フラットグリーンとタミヤカラーエナメル(この色のパクトラはないので(+_;))のレッドブラウンで迷彩パターンを描き込む。FG42用弾倉帯も同じ迷彩にした。ちなみにKar98K用弾倉帯は迷彩のものとフィールドブルーのものを混在させた。

 塗料が乾燥してから縦縞を彫った(*_*)。トライツールのスジ彫り棒やホームセンターに売っている大工さん用のカルコで、エナメルの塗膜のみ剥がすようにカリカリ線を描いていく。ちょっと邪道のような気もするが、こんなにたくさんのフィギュアを細筆で拡大鏡かけながら、はみ出しては修正しながら・・・、なんて考えただけで模型をやめたくなってしまう(だったら黙殺してしまえってえの!)。
 迷彩したときのメリハリを付ける方法であるが、各色それぞれシャドウ・ハイライト色を作って迷彩パターンに合わせて塗るのが本筋だが、これも考えただけでやめたくなってしまう。そこでいい手を思いついた。スモークにフラットベースを混ぜて、迷彩パターンに関係なく塗れば、少なくともシャドウだけは描ける。そこでアクリルで実行してみたが、見事に失敗!。塗料が濃かった為か、艶が消えなくてテカテカになってしまった(ioi)。元々クリアー塗料は艶が完全には消えないのかもしれない。上からフラットクリアーを吹いてみたが全然ダメ。結局カーキにブラックを混ぜたやつを上から塗る羽目になった(-o-)。

 各種記章類や装備を塗って一応完成した。制服の襟を外に出しているものはポーズによって階級を決め(翼マークが塗りにくい格好してる奴は下っ端なんだよう(^^;)、襟の縁には降下猟兵と航空隊共通の兵科色であるイエローを塗った。火器はフラットブラックにクロームシルバーをドライブラシ、ストックの部分はフラットクリアーオレンジを塗ったが、この方法が一番気に入っている。ストックには案の定艶が出てしまったので、ブラウンパステルを擦り付けて艶を抑えた。

 同じフィギュアの背面。ヘルメット・ガスマスクケース・飯盒などの金属製装備はフィールドグレーということになっているが、実物の写真を見ると茶色っぽい暗い色なので、Mr.カラー17番ダークグリーンを基本にオリーブグリーン、ダークイエローなどで色調を各人で変え、フラットアルミで塗装の剥がれを塗った。雑嚢は普通のブラウン系のものの他に空軍専用のフィールドブルーのものも散在させた。ヘルメットはカバーのないものの一部をダークイエローで汚しイタリア帰りっぽくした。

 迷彩スモック用階級章であるが、これもちょっとズルをした。筆で描くのが本道というものだが、バーリンデンで出している記章デカールの中に空軍用があったので、これをスキャンし、アルプスプリンタでプリントしたものを切り抜いて接着、色が変になったので翼マークの周囲を塗りつぶした。これもデカールなんだからそのまま貼るのが本筋だが、数が足りない(片腕分しかない)のと、あたしが貧乏なので(^^ゞ。何も考えずに貼った左が士官候補生(そんなのいるの?(゚゚;)、右が大尉殿。下は階級章ではないが、制服の右肩に同じデカールに入っていた戦車撃破章をプリントして貼り付けたもの。

 予定外の苦節数ヶ月を経て完成した降下猟兵部隊。降下猟兵の弾倉帯はFG42は専用だから勿論のこと、Kar98K小銃も特別なものを装備しているので、フィギュアにモールドされている弾倉帯で装備する火器が決まってしまった。弾倉帯のないものはマシンピストルにしたので、異常に自動火器の多い強そうな集団になった。その為階級も下士官だらけで、どこかの国の国防軍みたい(^^ゞ。





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