喫水線下がないので海面は不透明なファンドで作ることにした。木製ベースに水分が染み込むのを避けるためにタミヤ(製イサム)パテを全面にコーティングした。
乾燥後にファンドが剥げることはないと思うが念のため小頭釘を全面に打ち付けた。木製ベースにファンドが付着しないように当然側面はマスキングしておく。
ファンドをベースと船体の隙間に敷き詰めた。手に水を付けながら少しずつ水平に盛り付けていく。波の表現は先の丸い棒(葉巻ケース)で荒くならないようにこすって凹凸を付け、船体との境界の細かい水しぶきは爪楊枝の頭で造形した。乾燥後に一部ひび割れを生じたのでタミヤ(製イサム)パテで埋めた。海面にも下地塗装をするべきだが、マスキングが面倒だしファンドが黄色っぽいホワイトなのでそのまま塗装することにし、パテで修正した部分のみホワイトを塗って楽をした(後で苦労することになったが)。
海面の塗装はタミヤエナメルのクリヤーグリーンの吹き付けから始めたが、ファンドに下塗りをしていないせいか染み込んでしまって何層塗ってもバスクリンを入れたお風呂のような色になってしまう。地面なら艶がないのでちょうどいいのだが、海面はツルツルになるまで塗らなければならない。埒があかないのでまーぼさんが三笠でやったように筆塗りも併用することにし、瓶の塗料を薄めないで一層塗ったらやっと光沢が出た。クリヤーブルーを吹いて濃度を深め、さらにクリヤーを何層も吹き重ねて透明感を出した。水しぶきはエナメルホワイトを塗ってから境界を油彩ホワイトでぼかした。